久しぶりの更新となりました。振り返ってみて、住宅会社の選び方についてまとめていなかったことに気づきました!
今回は住宅会社の選び方についてまとめてみます!
1.ねらい
大前提として、どの住宅会社を選んでも良いです!
成功か失敗かは施主の受け取り方次第です!
今回の記事で目指しているのは、
「自分に合う会社の選び方」です✨
2.何をすればいいのか?
「住宅展示場に行ってはならない」というのを見かけますが、そもそも住宅会社について知らないで行ってしまう人の方が多いのだろうなと思います。
ちなみに私は行っても別にいいと思います。
大事なのは、行ってない方も行った方にしても冷静に検討する力を有しているかというところが問題なのだと思います。
冷静に検討するために、以下の2つことをやってほしいと思います。
①簡易的な資金計画の作成
②住宅の方向性の決定
です。
3.簡易的な資金計画の作成
私は「資金計画を立ててください」と言われて、具体的に何をすればいいんだ?となりました。
家づくりにおいては、何よりもまずはお金です。総額でいくら借りられるのか、いくらまでならゆとりをもって払っていけるのかを確認することが必要になります。
でも、何円借りるのかの額が大きすぎてイメージが掴めないんですよね。
そこで、簡易的ではあるんですが、目安となる金額を作るのをオススメします!
まず、ネットで住宅ローンシミュレーションの計算ができるサイトを見つけてください。
たくさん出てきますが、計算するだけなので、どこでも構いません。
なんとなくで構わないので、借入金額を3000万や4000万などで入れていただいて、固定金利1.5%の35年と変動金利0.6%前後でシュミレーションしてみると良いと思います。
月々の支払額が出てきますので、借入金額を変更しながら月にいくらなら払えるのかを確認しましょう。
確認する際に、今の家計の状態から家賃が2万円多くかかったら?など検討すると良いと思います。
※住宅には、固定資産税や修繕費、火災保険などの出費がありますので、月々の支払いに加えてお金がかかります。
つぎに、実際にその金額が借りられるのかを確認するために住宅ローンの仮審査を申し込みましょう。
仮審査が通っても本審査が通るとは限りませんが、目安にはなると思います。
※ネット系は本審査が厳しいです。
2.住宅の方向性の決定
簡易的な資金計画が決まったら住宅の方向性の検討です。
借入金額は、住宅と土地にかけられるお金の総額です。
例えば、借入金額が3500万円だとしたときに、土地に1500万円かけると建物には2000万円使えるということになります。
※仲介手数料や登記費用などの諸経費がかかるので、実際にかけられるお金は1割ほど減ります。
※2023年7月の段階では建築資材の高騰もあり、建物で2000万円の予算だと厳しい状況になると思われます。
土地と建物を分けた時、どちらにどのくらいのお金をかけるのかを決めるために、住宅の方向性を決めるのをオススメします。
くれぐれも営業マンの言葉に惑わされないでください。住むのも選ぶのもあなたです。あなたの求めるものを選んでください。
2-1.モデルケースから考える
①土地にお金をかける場合
利便性の高さが最優先!駅から近いところ、スーパーや小学校、病院などが近いところが良い!
この場合、土地値が高いことが予想されます。
このケースの場合に検討する対象は、
賃貸住宅・建売住宅・マンション・ローコストハウスメーカー
になると思います。
ここ数年で飛躍的に認知の広がった住宅の温熱性能。断熱等級5〜7の新設にあるように今後は断熱が当然になることが予想されます。
注意しておきたいのは、賃貸住宅は質が低いこと、建売住宅は、施工が問題なく行われたのかがみえないところ、マンションは、管理費と修繕費という住宅ローン以外の月々の支払いがあること、ローコストハウスメーカーは断熱性能を求めると予定の金額を超える可能性があることです!
②住宅のブランド重視の場合
あの◯◯で建てたんです!大手で建てました!大手の保証や大手は潰れないだろうという安心感、住宅展示場などで見た憧れの外観やインテリア!CMで見たあそこにする!
この場合、住宅に価格が高いことが予想されます。
このケースの場合に検討する対象は、
大手ハウスメーカー
です。ミドルクラスからハイクラスまでありますが、各社強みが異なります。
ハイクラスになれば、30坪の延床面積の住宅で4000万円〜という状況も珍しくありません。
注意しておきたいところは、各社の強みを十分に理解して比較検討する労力がかかるところだと思います。また、温熱性能に長けていないので、電気代などのランニングコストが高い場合があります。
住宅会社を決めたら、あとは任せたいという方にはオススメかもしれません。
断熱にも力を入れ始めているところは多いですし、気密測定を行う会社も増えてきていると思います。
ただ、温熱性能に関しては、施主が勉強してしっかりチェックしながら進めることが必要になる場合が多く、かつ、温熱性能を突き詰めると割高になります。
③住宅の温熱性能重視の場合
断熱等級6は当たり前。気密測定も当たり前。換気は1種か3種か?エアコンはF式?床下エアコン?壁内結露対策のための断熱材の構成は?そんな勉強にワクワクする。
高性能住宅を建てたいというケースの場合も住宅価格が高いことが予想されます。
このケースの場合に検討する対象は、
高気密高断熱をウリにしている工務店
になります。ただし、大手の中でも一条工務店やスウェーデンハウスも高気密高断熱が実現できる住宅会社になります。
断熱の性能をどこまで求めるのかにもよりますが、高気密高断熱をウリにしてきた住宅会社は、断熱だけでなく建材にも自然素材を用いるなどこだわりがあるところも多いので、30坪で3500万円や4000万円〜というところも多いです。
注意しておきたいところは、希望のエリアで住宅会社が見つからない可能性があること、高気密高断熱をウリにしているニセモノがいること、ニセモノかどうかを判別するためにかなりマニアックなところまで勉強が必要になることです。
3.まとめ
簡易的な資金計画を立てるとなんとなく限度額が見えてくると思います。
ただ、必ずと言って良いほどに予算をオーバーしてきます。だからこそ、セーフティラインを引きながら進めてほしいと思います。
大きく極端な3ケースで示しましたが、予算を念頭に合致する方向性の中から選ぶことになります。
「ローコストハウスメーカーとハイクラスハウスメーカーとスーパー工務店で迷っています!」みたいなツイートをたまに見かけますが、まだ迷う段階にないと思います。
「求める住宅の方向性は②だけど、住みたい場所の土地値段を考えると難しい」という方もいると思いますが、それは思い切って住むエリアを大きく変えるなど、「諦める」ことを決断することになると思います。
無理のない範囲から方向性を決めなければならないのが苦しいところですが、参考にしてみてください😊